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背の高い人が行くそしてアコーディオンを巧みに弾く
彼の後ろを四人が行くそして黙って聞いている
けれど音楽家は再び行く指を踊らせる
彼の後ろを再び四人が行くまるっきりもう死人のよう
彼はてっきり魔法使いに違いないおんなじ風に演奏してる
彼は公園へ向かう道を行く彼の後ろを四人がついていく。
ぼくはひと月以上ということはないがベンチにずっと座る
君はその復活祭までベンチにずっと座る 
ぼくらはその川辺でベンチにちょっと座る
君たちは川ぞいのベンチにちょっと座る
彼らは座っている見る限り休んでいる
彼らの上に蝶々彼らの上に板場の蚊が飛びまわる
お客たちが乗りつける

    四人目の客: おかゆが出されたよ。

羽扇を持った客: 女主人とご主人のどちらにキスしよう?

     四人目の
             客: ああ神父さま!私は袖なしだ!

        タチアナ
          ニコラエヴィッチ: クヘックヘッ、私は今朝苦しみを
                   口に端にのせすぎて
                     あやうく息が詰まるところでしたよ。

       ボーピ伯父さん: ああ、若い者が行った!

         主人: 行きましょ お客さん 敷居(パローグ)へ
                 食べましょ 円餅 トヴァローグ
                 ほらあなたに塩 ほらあなたにグリップ
                 ほらあなたに釘。わたしゃ枯れ声(アフリップ)。

        客: 飯など要らぬ ダンスがしたい!

         女主人: 音楽隊!えっち、2、・・・3!

     (音楽家たちは手を振りあげて水にとびこむ)

     女主人: あら、こんなはずじゃなかったのに。

         時綴客: われらも水浴するべきか?

     八人の客の
                 コーラス: まあほら 本当は同じこと!

     八人の婦人の
          コーラス: まあほら 本当は同じこと。

        公爵夫人
    マーニカ・ドゥーニカ: 私は天主ソバカスだらけ、さもなきゃ
                 美人だったでしょうね・・・。正直なところ!

        客のフョードル: グヘ グヘ 喜んで

        パンツの
                  兵士: お許しください 公爵夫人マーニカ・ドゥーニカ
                                あなたに花束を献上したい。

     客のフョードル: もしくは ほらこのケイトウを。

         パンツの
                  兵士: もしくは ほらこの花粉を。

         客たち: 静かに!静かに!お聞きなさい!
                   いまからボーピ伯父さんがアネクドートをお話ししてくれますよ。

        ボーピ伯父さん
       椅子の上に立って: 
          わしは一冊アネクドートのフランス本を読み終えた。
          話そうか?

         客たち: はい−はい!

        タチアナ
          ニコラエヴィッチ: 条件ぬきで!
 
            ボーピ伯父さん: 
                 一人の小さな女の子が貧しい母親にキャベツ入りと小ねぎ入りのピロシキを持ってきた。
          ピロシキは純正バターで焼いてあって、キャラウェイの粒がまぶしてあった。

      客たち: おほ ほ ほ ほ ほ!苦しい!

         ボーピ伯父さん: 
            待ちなされ、これはまだ終わりじゃない、先があるんだ!
             一人の親切な紳士が女の子に近づいて金貨を与えて言うことにゃ、
          「ほら女の子金貨を君に、君の貧しい母親に持ってお行き。」

          客たち: は は は!うまい!

         ボーピ伯父さん:
           しかし彼女はどうやい言ったよ「私は洗濯女です」とな。

      客たち: は は は!

     ボーピ伯父さん: 
                すると親切な紳士はポケットからグランドピアノを取り出した。

          客たち: は は は!

      公爵夫人
     マーニカ・ドゥーニカ: ああ、だめ。歯まで痛んできちゃった!
                  正直な話!

           主人: ではお開きの時間ですな。

           女主人: さおなら さおなら 大切なお客様!

           客たち: さおなら さおなら。ほら去りますよ

                        そして家を燃すますよ

       女主人: 〈ああ〉あなたは正直な母親ね!

            主人: 〈ほ〉ら また!

 

1931年)